当然ですが、GWの本来の姿を思い出してみて下さい。
家族や友人と観光地へ出向いたり、食事をしに行ったりと、今までは経済活動が盛んに行われてきましたよね。
通常、GWは業界経営者にとって稼ぎ時なのですが、今年は好ましくない方がほとんどでしょう。
こんな時だからこそ、経営者に伝えたいメッセージがあります。
窮地に立たされ閉業を決める経営者の増加
中小企業や個人事業主等、経営の形態に関わらず、新型コロナウィルスの影響で閉業を決意した経営者は少なくないですよね。
このような状況は、東京都等の都市部に限りません。
全国で起こっていると言えますので、みなさんの近くにもその影響はたくさんあるでしょう。
例えば、近所にあった飲食店が閉店してしまったということが挙げられますよね。
どのような業種であれ、新型コロナウィルスの影響で経営自体が厳しくなっているところが多いのは事実です。
東京商工リサーチの調査では、全国の新型コロナウィルス関連の経営破綻が4月には84件と、3月の23件よりも4倍に跳ね上がりました。
つまり、このデータからは4月になっても解決策が見当たらず、力尽きてしまった企業がいるということを表しているでしょう。
そしてこの調査で恐ろしいのは、経営破綻のペースが5月に入ると1日に5件という形で勢いが増していることです。
この情報を知り、もしかすると居たたまれない気持ちになってしまう経営者がいるかもしれません。
明日は我が身と、覚悟している人もいるでしょう。
先の見えない状況に全国の経営者は、精神的にも疲労し、怯えている状態であることがはっきりと分かりますよね。
そんな時だからこそ、大切にして欲しいことがあります。
参考URL東京商工リサーチ
(https://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20200501_06.html)
無理のない経営や働き方の重要性
今回の記事で経営者のみなさんにお伝えしたいのは、“無理せずに経営してほしい”ということになります。
ですが、「無理をしない経営=閉業」と結びつけるわけでは決してありません。
例えば、資金繰りで難しい状況があったとしましょう。
最近は、お金の動きを改めて見直したり、なるべく支払いを待ってもらったりするように働きかけるという内容を見かけますよね。
しかし、これだけで解決しないことを理解している人は多いと思います。
ですので、公的な制度を活用して給付を受けるといった方法等で、少しでも負担を軽くできるような視点に思考を変えてみませんか?
例えば、本来の業務が少ない場合は、この時間を従業員と一緒に企業の在り方を考えるような時間にあてても構いません。
無理をして何かをするべき、利益を出すべきと考えてしまうと、経営者は当然疲弊し、現状を乗り越えることができなくなってしまいますよね。
まずは、今できることをする。
それだけでも、精神面がガラッと変わってくるでしょう。
例えば、飲食店ならテイクアウトにシフトチェンジする、営業をするにしても人が集中しない時間帯に利用できるように準備することができるかもしれません。
もちろん、職種によってできること、できないことが違いますよね。
今回の状況は、経営者自身のミスで発生したものではありません。
確かに、いつまでこのような状況が続くのか、まだまだ先が読めない状況ではあるでしょう。
一方で、長年経営者の立場をしている人ならば、様々な困難を乗り越えてきたはずです。
悩ましい状況に怯えてしまっていては、立て直しのタイミングを逃してしまうかもしれません。
何とかするという視点も大切ですが、前向きに状況を見てみることも大切です。
これは難しいですが、経営者として次のステップに行くためには重要な部分になるでしょう。
参考URL商業界ONLINE
(http://shogyokai.jp/articles/-/2495)
まとめ
今回は、現状に苦労している経営者に向け、前向きな視点や思考を持つ旨をお話ししました。
平時の経済状態に戻れるような環境に中々ならないため、次の一手を考えることができない経営者は多いでしょう。
しかし無理をすると、経営者もそうですが従業員も不安になってしまいます。
今の状況だからこそできることもありますので、不安な時間と捉えるより、企業全体が発展するための準備期間として捉えるようにしましょう。