一般的に「ブラック企業」と呼ばれる会社についての定義はありませんが、特徴としては労働者に極端な長時間労働やノルマを課したり、賃金不払いやパワーハラスメントが横行していたり、コンプライアンス意識が低い企業を指します。
ブラック企業の経営者の特徴とは?
ブラック企業と呼ばれる会社は、経営者自身の資質や経営に対する姿勢などが経営状況に大きく関係します。ブラック企業の経営者の特徴として、次のようなことが挙げられるでしょう。
・理念が最優先の経営者
経営理念が大義名分なので、自分の信念を貫くことできっと社員も理解してくれると思いこんでいる可能性もあります。
反対にブラック企業の何が悪いと開き直っている節も見られ、労働基準法を守っていれば目的が達成できないという考えすら持っていることもあるでしょう。
最終的な時点まで全力でやってこそ結果が生まれると思っていることから、必然的に労働時間は長くなりそれが常習化してしまう傾向が強くなります。
報酬は成果なのでかかった時間は評価しないという考えを持つことで、残業代などが支払われないことからブラック企業になりやすいと言えるでしょう。
長時間労働や未払い残業を隠すためにタイムカードの改ざんなどもしてしまう可能性があります。
・結果こそが全ての経営者
結果を出すまでも経緯ではなく、結果を出すことが全てだと思っているため、労働時間の長さは気にしない傾向が強くなります。
そして結果が出ていない社員に対する風当たりを強め、結果が出るまでは戻って来るなといった指導を超えたパワハラが生まれる傾向が強くなるでしょう。
パラハラがエスカレートすることで、社員を休職や退職に追い込むなど使い捨てにしてしまう可能性があるようです。
・現場などに関心がない経営者
部下の言動などを把握しておらず、自社でハラスメントが起きていたことに気がつかなかったことでブラック企業と判断されてしまうことがあるようです。
法律の知識が乏しいことで法令違反だということを知らなかったというケースもあるなど、知らない間にブラック企業と言われてしまう会社もあります。
ブラック企業と思われないために
大企業ではなく中小企業や零細企業でも、良い会社かどうかを実現するためにできることはたくさんあります。
特に中小企業の場合、大企業と比較すると体力に差があるため、働く人をただのモノとして扱わない良い会社を目指すことが円滑な経営に繋がります。
ブラック企業と思われるとインターネットなどで情報がすぐに流され、人材不足の状況がいつまでたっても改善されないことになるでしょう。
人を人として見る経営こそが真のホワイト企業ですので、健全で社員が働きやすい職場を目指すことが大切です。