いつどの時代でも、最後まで生き残る事ができるのは変化に対応できるモノです。これは企業経営にも同じ事が言えます。
今回は経営体質を変化させる重要性について解説させていただきます。
時代を正しく捉えましょう
経営体質を変化させるためには、現状把握が最も重要です。
それもある一点だけではなく、広い視野で時代を捉えることが重要です。
今はどんなものが流行で、今後どう変わっていきそうか、このような事に経営者は常にアンテナをはっておかなければなりません。
現代は、スピード経営の時代とも言えます。
インターネットやスマートフォンの登場により、いつでもどこでも情報にアクセスできるようになり、国境すらも気にならないほどになりました。
これにより以前は大きな障壁となっていた物理的距離が取っ払われ、あらゆる業種業態のスピードが上がったと言えます。
つまり、経営もそのスピードに合わせる必要があり、意思決定や変化のスピードをあげなければならないのです。
しかし、多くの企業ではまだこの変化に対応しきれていないのが現状でしょう。その背景には経営者の高齢化や、日本が島国である事により世界の変化スピードを体感しにくいということがあります。
しかし、変化はすでに起こっており、気づいたときには手遅れのような状態も実際に起きています。
近年、日本でも有数の大手企業が軒並み業績を落としています。買収されてしまったような企業まであります。
これらには多くの要因がありますが、その中でも古い経営体質だったことが大きな要因の一つでしょう。
このように経営体質の変化は非常に大切なのです。
経営体質はどのように変化させるべきか?
では、どのように経営体質を変化させるべきでしょうか。
答えは、先ほども触れたようにスピード経営に対応できる体質です。
スピード経営を行うためには、意思決定が早いこと、できる限り身軽であること、現金があることが重要です。
現金があることの重要性を少し説明しておくと、変化に対応するためにはそれなりの投資が必要なため、その際の投資原資を常に確保しておく必要があるということです。
意思決定を早くするためには、全てを経営者判断していては遅いですから、権限譲渡を積極的に行う必要がありますし、身軽にするためには、社員の生産性をあげたり、仕入れ方法を見直したりなどを行います。現金を増やすためには、売上ではなく営業利益もしくは経常利益を意識した経営スタイルにならなければなりません。
このように時代とともに最適の経営スタイルは変わるものです。
しかし、1日で変化に対応はできないため、日々の経営判断の中で少しづつ変化させていく必要があるのです。