会社に入って3年も経てばある程度の業務は把握できるはずです。
この時期になると、初めて経験する仕事がほとんどなくなり、日々の業務に新鮮さがなくなり、少しずつ業務がルーティン化してくるものです。
業務のルーティン化は決して悪いことではないですが、思考が停止してしまうケースも少なくはないので注意が必要です。
そこで今回はビジネスにおいてより成長するために、行動を変えることの重要性について解説させて頂きます。
ルーティンワークは悪いのか?
さて、今回のテーマは「行動を変える」と言うことですが、その反対にある言葉がルーティンワークです。
では、ルーティンワークは悪いことでしょうか?
結論から言えば、決して悪いことではありません。
むしろ、会社を大きくするためには分業できる部分を増やし、できる限り属人性を少なくすることは必要です。分業制は基本的にはルーティンワークですから、決して悪いとは言えないでしょう。
しかし、毎日同じ業務内容を行うことでデメリットが発生してしまうケースがあります。
それは思考が停止し、視野が狭くなることです。
要するに、仕事に慣れることで頭を使わずとも最低限の仕事ができてしまうと言う状況です。
おそらく企業に勤める多くの方がこの状況に陥っているといっても過言ではないでしょう。
しかし、この状況は非常に危険です。
視野が狭くなることは、外の環境の変化に気付きにくいと言うことです。
つまり、気付いた時には置いてきぼりになっていると言うことがあります。
実際、近年日本を代表する企業が軒並み外資企業に買収されていますが、それは外部環境の変化に対応しきれなかったことによる業績悪化が招いた結果とも言えます。
ルーティンワークをしながらでも常に改善点はないか、新しいアイディアはないかという視点を持ち続けることが重要です。
行動を変える方法
このような状況にならないためには、日々のルーティンワークの中で、意識を変えて行かなければなりません。
しかし、何十年も凝り固まってしまった頭をほぐすのは非常に難しいものです。
人間は基本的には怠ける性格があるらしいですから、ついつい楽な方へ流れていってしまいます。
つまり、慣れた業務内容やいつものアフター5の過ごし方などに流れやすいという事です。
しかし、それでは人間の成長は止まり、本当の意味での老化が始まってしまうでしょう。
当たり前のことですが、このような思考の従業員が多ければ多いほど会社の成長も止まり、競争力を失い業績は悪化して行くでしょう。
そうならないためには、行動から変える必要があります。
人は環境に支配されている動物です。
いつもの時間にいつもの場所でいつものメンバーで、というように慣れ親しんだ環境にいる間は自分を変えることは非常に難しいと言えます。
そこで、直接業務とは関係なくてもいいので、何か普段と違う環境に飛び込んで見ることが効果的です。
例えば、朝起きる時間を変えてみる事は意外と有効です。
いつもより1時間早く起きれば、その時間を有効活用できますから、少し早く出てカフェで読書や勉強するのも良いでしょうし、運動をしても良いでしょう。
運動は非常にリラックス効果があるため、頭をほぐすには丁度良いです。
また、付き合う人間関係を変えてみることも有効です。
もちろん、友達をやめろという意味ではなく、これまで話したことなかった人と話してみることや、最近よく行われている異業種交流のようなものに出席してみたりするのも良いでしょう。
つまり、小さくても良いので新しいことに挑戦することで、日々の行動パターンが少しづつ変化して行くのです。最初は仕事に関係のないことだったとして、日々の行動パターンが変われば自ずと仕事にも影響してくるものです。
例えば、ジムや料理教室などに通い始めたなら、その時間までに仕事を終わらせる必要が出てくるようなものです。
行動を変えるためには目標を持つこと
このように新しいことへのチャレンジは日々のパターン化した行動を変化させてくれます。
しかし、せっかく一歩踏み出す勇気を出したのに継続できなければすぐにまた元通りです。
チャレンジしたことは継続してやらなければ習慣化しません。
そのためには、一つ一つに目標を決めることが大切です。
そもそも今あなたが何か変えたいと思うなら、どうなりたいかを決めることをお勧めします。
それは定性的なもので定量的なもので良いです。
例えば、今年の夏までに腹筋を割る、毎月7品料理できるようになるなどなんでもオッケーです。
意志が弱い方は、この目標を書き出すのも効果的です。
部屋の壁やスマホのディスプレイなどいつも目に映る場所などにあれば自然と意識が行くものです。
また、声に出すことも有効ですから、特に一歩踏み出した直後などはどんどん声に出すようにしましょう。
行動を変えるためには、新しいことにチャレンジすること、そしてそれに向けて一歩踏み出す勇気、さらにそれを継続する意志が必要不可欠です。
心が何度も楽な方へ流れそうになると思います。
その波を何度も乗り越えた先に大きな変化が待っているでしょう。