取引先が倒産した場合には自社までその影響が及ぶ可能性があります。
取引先の倒産と連動して倒産してしまうことを連鎖倒産と言いますが、この連鎖倒産を防ぐためにも倒産が近い企業や社長の特徴について抑えておくようにしましょう。
さらに自社は倒産の危機が差し迫っていないかについても確認してみましょう。
経営者が夢物語ばかりを語っている企業
企業の在り方についてどのようなビジョンを持っているかはとても大切なことです。
しかし経営者が将来のことばかり口にして直近の状況について把握できていない場合はとても危険です。
会社が今どのような状況にあるかについて数字を用いて的確な説明ができないのに、新事業の展開の話や新たな市場参入の話などを経営者が語るなどは非常に危険です。
仮に新事業に乗り出したものの、事業を開始した途端そのことについては一切触れなくなったという場合も危険です。
実力不足なのに能力のかさ増しをしている企業
経営状態は企業の雰囲気や社長室などの様子からも推測することが可能です。
自社を宣伝する記事が多く社長室の壁に貼られているのは、メディアを使って実力のない自社を良く見せようとするかさ上げを行っている可能性が高いと考えられます。
自社は倒産の危険性はない?
倒産の危険は取引先ではなく自社にも兆候としてあらわれていないかを確認しましょう。
資金繰りについてはメインバンクや取引銀行を変更しませんでしたか?
銀行以外の金融機関から借り入れを行っているなど短期借入れが増えたと感じることや、金融機関から貸し渋りにあっているということはないでしょうか。
さらに経営者と役員の間での運営についての対立が存在していて中枢の人事異動が激しい傾向になるといったことはありませんか?
もし思い当たる部分があれば今一度現在の運営方針などが間違っていないかを見直すようにしましょう。
企業を倒産させる経営者は信用を失う
企業が倒産するということは会社をつぶしてしまうことになります。
そのような経営者には従業員からの信用を得ることはできないため、人がついて行かないので上手く立ち回ることができなくなる傾向にあります。
約束を破る、私腹を肥やす、身内を大切にしない経営者は会社を大切に出来ないことのあらわれです。
経営者が自ら率先して動くことも大切
会社の中を見まわして見た時に、トイレや事務所が汚れているということはありませんか?
経営者だからといって役員や従業員に全てまかせっきりでは現場の声を聞くことも、何が間違っているかにも気がつくことはできません。
仮に有能な人材を確保していたとしても、そういった優秀な人が退職してしまう企業には未来はないでしょう。
今一度自社の様子や状況を見直して見て、上記のような特徴がないかを確認してみましょう。