20世紀後半から21世紀にかけてIT革命が起こりました。
それからもIT業界は進化をし続けている状況で、スマートフォンやパソコン、テレビなど、生活の中でITの恩恵を受けた製品がたくさんあります。
日常生活とは切っても切り離すことができなくなったITとの関係は、人々の生活を便利にするためにさらなる進化が期待されています。
進化するIT製品に伴う優秀な人材の必要性
製品の開発が進み、新たなIT製品が生まれるためには高い技術や能力が必要となります。そのためIT業界では優秀な人材を求めていますが、現状は人材不足だと言えるでしょう。
現在のIT業界の市場規模や、どのような人材を求めているのでしょう。
IT業界の市場規模
IT業界の市場規模の割合は、2014年の総務省調査によると、情報通信産業の市場規模は84.1兆円で全産業中の8.7%を占めています。
全産業の中でも最大規模の割合となっており、推移は2000年から数年はITバブル崩壊の反映による生産額の下降傾向、2005年からは生産額は上昇傾向に入り、2008~2009年にかけてはリーマンショックが影響したことで生産額を大きく落とします。
2010年以降も生産額は下降を続け、2012~2014年に回復傾向にあるという推移です。
民間会社のIT市場への予測
IT専門調査会社である IDC Japanでは、景気動向に基づいた2014~2019年の国内製品別IT市場予測を発表しています。2016年の国内IT市場規模は14兆7,653億円、前年比成長率は1.4%と予測されていました。
さらに野村総合研究所では、2020年度までのIT主要市場の規模とトレンドについてIT業界の展望を予測しています。身に付けるウェアラブル端末分野や次世代テレビが急速に延びると予測しています。
IT業界の人材不足
このように進化を続けるIT業界では、新技術が日々生まれてそれを使う新製品やサービス開発に取り組んでいる状況です。
開発に携わることができる高いスキルを持った人材を必要としていると同時に、危機感を持っている現状です。
人材不足はIT業界に限らずですが、少子高齢化が影響して生産人口が減少していることも理由としてあげられます。
さらには受託案件が中心のIT企業は、同時に複数の大型案件を行わなければいけなくなったということも理由になっています。
IT業界に求められるスキル
人材不足であるIT業界で、現在必要と言われるスキルにはどのようなものがあるかを理解しておきましょう。
・Web業界
Webデザイナーで必須となるのはデザインスキルやhtml/cssのスキルです。Webディレクターはコミュニケーション能力やタスク管理能力が必要になります。
・ハードウェア業界
モノがインターネットに繋がるIoT時代への突入に合わせて、外部からの不正アクセスや遠隔操作に対応できる情報セキュリティ技術は必須です。
・ソフトウェア業界
IoT時代では色々な分野が関連し合いながら製品の開発に取り組みます。全体的な視点を持ち設計できる能力、様々な情報機器に搭載されるアプリケーション開発スキルも必要です。
・SI(システムインテグレータ)業界
既存のデータをどのように活用していけるか、データ活用スキルが求められます。
人材不足はIT業界の抱える一番の問題
急速なスピードで進化するIT業界は、それに伴い対応できる技術力を保持した人材が求められます。
多様化複雑化するIT製品に応じた技術者に求められるスキルもかなり厳しくなり、さらに変動していく可能性があります。
そのような人材をどのように確保していくかが、IT業界の課題になっているとも言えるでしょう。