企業経営する上で現代は非常に難しい時代になったと言えます。
これまでの常識が瞬く間に変化し、さらには異業種や外国資本の参入など状況は厳しくなる一方です。
そのような今、経営に必要なことは経営の発想を変えることです。
そこで今回は経営の発想をどのように変更するべきかを解説させて頂きます。
常識のアップデートが必要
まずは現状を正しく捉えるところから始めましょう。
企業経営は昔と比べ何が変化したでしょうか。
ここでは外部環境について考察しますが、最も変化したことはやはり経営のスピードです。インターネットやスマートフォンの登場により、仕事は移動中や在宅でもできるようになりましたし、海外とリアルタイムで仕事を行うことも容易になりました。
これにより、これまで障害になっていた物理的距離などがなくなり、あらゆる面でスピードが上がっているのです。
日本には10年ひと昔という言葉がありますが、いまでは3年で全てが変化してしまうようなスピードになりました。
つまり現在の経営のおいて意識しなければならない事は、「スピード」と「変化に対応する」事なのです。
日本全体が成熟マーケットになった
他にも日本全体の市場についても大きな変化が起きております。
いまでは、多くの業界が成熟しており、成長しているマーケットを探すほうが難しいくらいです。
成長市場では、主に集客活動に重きをおく事で業績を伸ばす事ができましたが、成熟期になれば競合が増え、需要と供給のバランスが逆転し、顧客の目は肥えてしまいます。
そのような顧客に選ばれるような独自性を追求しなければいけなくなり、ただ集客しているだけでは業績は上がらなくなります。
また、多くの業界では差別化要素が少なくなり、これまでなかったような新しい業種や業態にチャレンジする必要性も出てきているのです。
そのためには、新たな投資資本や人員、設備投資などが必要ですし、チャレンジにはリスクが伴いますから、リスクマネジメントにも準備が必要です。
経営者の仕事は時代の変化を読み、それに対応した経営を行う事です。
このように外部環境は過去に類を見ないほどのスピードで変化をしています。
これに適応するためには、これまでの常識に固執する事なく、経営の発想を変える必要があるのです。
もし、発想をなかなか変えられないという経営者の方がいれば、他業種の経営者との交流や海外企業に目を向けるなど、これまでの生活になかった環境に自分を置く事で新たな発見があるかもしれません。