社会の状況というのは、時節ごとに大きな変貌を遂げています。
殊、経営においても、時代に乗り遅れないような舵取りをしていく必要があるでしょう。
実は今、経営における観点として、ある考え方が注目されています。
それが、アート思考!
今回は、最新の経営に必須の、アート思考について解説しましょう。
そもそもアートと経営は関係あるのか?
経営に携わる人たちは、アート思考と呼ばれる考え方を聞いたことはあるでしょうか?
アートと聞くと、私たちは芸術関係を連想することがほとんどですが、別の話題になる経営と関係しているとは思えないですよね。
一見、関係がないように思えてしまうのですが、きちんとした関係性があるのです。
そもそも、アート思考とは、0から新しい物を作り上げる考え方のことを示します。
例えば、芸術作品のほとんどは、作家さんのオリジナリティによって作られていますよね。
そのため、何もない状態から、何かを生み出すという行為で、数多くの作品が誕生していると言えるでしょう。
そして、経営はどうでしょうか?
経営は、基本的に今よりも良い状態や現状を維持するために、どうやって会社を運営していくのかを考えていきますよね。
そのために、新しい事業を行っていくということがほとんどでしょう。
ですので、経営には、新しい価値観や意味を0から作り上げていく工程があると言えるかもしれません。
従って、0から新しい価値を生み出すといった点は、両者の共通点と言っても過言ではないでしょう。
両者は別物の存在でなく、関係性のあるものだと考えることができますよね。
アート思考が求められる理由とは?
なぜ、このような思考が求められるようになったのでしょうか?
その理由は、ずばり近年の市場の動きにあります。
そしてそのヒントは、みなさんの身の回りの持ち物にも関係しているでしょう。
ところで、みなさんはスマホ本体を購入する際、どのような部分に注目して購入を決めますか?
例えば、他社にはない機能に注目して購入するような人がいますよね。
実は、商品1つをとっても、他の企業にはない商品が欲しいという人間の感情が関わっており、近年の企業経営に大きく影響を与えていると言えるでしょう。
少し前までは、1つの目立った商品が登場すると、他社も追随して類似した商品を出すということが一般的でした。
商品を購入する私たちからすると、種類が多いならば、気に入った商品を選ぶ楽しみが生まれるかもしれません。
しかし、その一方で、類似した商品よりも、最初に販売したオリジナルの商品の方が良いと考える人もいますよね。
その結果、一番人気があるのは、その商品を最初に販売した企業になるでしょう。
ある程度、購入される企業が限定されると、他の企業の商品は売れなくなりますので、時間が経つにつれ撤退してしまいます。
そうなると、生き残れる企業は、最初に販売していた企業になりますよね。
近年は、特にこのような傾向が強く出ていますので、企業も生き残りをかけて必死になっていると言えるでしょう。
このような状況を打破するためには、経営が重要になってきます。
自分たちが生き残れるには、どのようにしたらいいのか、どうすれば消費者が商品を購入してくれるのか、簡単なようで難しいですよね。
そのため、アート思考と呼ばれる考え方を基に、企業独自の事業や開発を進めていくことが求められているでしょう。
成功している実業家の多くは、類似性に頼らず、常にアート思考で経営を行っていたとも言えるかもしれません。
近年は、企業独自のポイントを持てるかどうかが、成功するかどうかのカギになるかもしれませんね。
まとめ
今回は、経営とアート思考の関係性について解説しました。
両者は一見、無関係なように見えますが、0から新しい物を生み出すという観点においては、共通したものを感じられます。
他社の類似性で攻めていくだけでは生き残れない時代になってきた昨今、ますます独自性が求められるようになってきました。
数多くの企業が登場している今だからこそ、経営のあり方を令和風に変えてみても良いかもしれませんね。