社会環境の変化がもたらす企業リスク

事業運営リスク

近年は、日本だけでなく世界全体で社会が変化していると、お気づきの人も多いかと思います。
企業も、その例外ではありません。
そこには、従来のリスクからは考えられないような、時代特有のリスクがあるのです。
今回は、社会環境の変化がもたらす企業のリスクについて、ご説明しましょう。

海外との競争から起こり得るリスク

近年の日本企業は、日本だけで競争していればいいわけではありません。
グローバル化が進んだことにより、海外の企業との様々な差が見えてくることになりましたよね。
そのため、企業独自の魅力を開発していかなければ、国内に限らず、世界の情勢にも追いていかれてしまうでしょう。
海外と競争をするということは、多様な面で対抗していかなければなりません。

最近の事例としては、優秀な人材の流出が挙げられるでしょう。
専門的な分野に特化している等、優秀な人であればあるほど、色々な企業が働いて欲しいと思う魅力的な人材になりますよね。
ですが、労働環境や仕事内容によっては、海外の企業で働くという選択をする人が増えている傾向にあるのです。

よく私たちは、海外の企業での働き方や福利厚生等を、メディアから知る機会がありますよね。
その内容を見た時に、どのように感じますか?
中には、日本の企業とは違った働きやすい環境だと感じる人もいるかもしれませんよね。
そして、最先端の技術を扱っている企業となると、そこで働きたいと思う人も当然出てくるでしょう。

このように、企業のリスクは国内に留まらないと言えますよね。
国内でも競争によって比較されることが多い中、その比較対象が増えることになります。
これらに追いついていこうとするのは、結構大変ですよね。

国内での状況から起こり得るリスク

次に考えなければならないのは、国内で生じるリスクになります。

まずは、従業員に関する内容です。
高齢化が進んでいる現在、最も言われているのは従業員の高齢化になりますよね。
特に、企業にとって多数いるベテラン層が高齢になってしまうと、その後の業務を回すのが難しいところもあるかもしれません。
人材をどのように確保するのか、高齢になった社員の対応をどうすべきかが課題になることが多いです。

進行している高齢化に対して、どのように対応をしていくのかがカギになるでしょう。
これは、どのような規模の企業であっても、直面しているリスクだと言えます。

また、様々なシステムの導入により、仕事が効率的に行えるようになった反面、情報リスクと隣り合わせの状況であるとも言えます。
メディアで取り上げられる内容には、不正アクセスがあったということが多いですが、それだけではありませんよね。
毎日仕事をしている中で、データの管理ミスや誤作動といったことは、珍しいことではないでしょう。

大きなトラブルに発展しなくても、小さなトラブルは誰でも起こり得るのです。
便利になることは良いのですが、重要な情報の取り扱いの慎重度は年々高まっているでしょう。

最後に、社会の変化によって、規制に対するリスクに対応していかなければならないこともあるでしょう。
社会の環境が変化すると、それに伴って新しい法律作られたり、改正されたりしますよね。
その変化は、仕事上でも対応しなければなりません。

そのため、規制等が設けられた場合は、現在の事業をどうするのか、どのように進めていくかを考える必要があります。
中には、規制によって事業自体の存続が難しくなってしまうということもあり得ますよね。
ですので、社会の変化は法律の動向にも関わりますから、常に目を光らせないといけないでしょう。

社会環境が変化すると、国内だけでもこのようなリスクに対応しないといけないことが、ご理解いただけたでしょうか?

参考URL
環境変化に対応する企業インテリジェンス
みずほ情報総研

まとめ

今回は、社会環境の変化がもたらす企業のリスクについてご説明しました。
想定されるリスクの種類や内容は、昔と比べてより複雑で難解になっていることが多いですので、これからの企業は現在の経営に力を入れるだけでなく、リスクマネジメントにもしっかりと力を入れるべきです。
対策をするためには、現状を把握することが必須ですから、経営側は特に注意して経営の見直しを行いましょう。