保険選びは多くの人のライフプランを考える上で、重要なテーマになるでしょう。
ところで、契約時に多くの専門用語が登場して、あまり説明が頭に入ってこないという経験をされた人はいませんか?
特に、保障に関わる部分の用語は重要ですよね。
今回は中でも、「失効」と「解約」について、基本的な意味をおさらいしましょう。
保険料が未払いになった時の場合~結んでいた契約が「失効」になる~
まずは、「失効」について説明しましょう。
この用語は、主にみなさんが支払うべき保険料が、支払われなかったときに使われます。
あまりないかもしれませんが、例えば、稀に支払い期限の日に、必要なお金を入金していなかったということがありますよね。
保険料の支払いが期日にできなかった時には、後日設定した日までに入金すれば問題ありません。
しかし、その期日にまで入金できなかったとなるとどうでしょうか?
この状態は、契約時に確認した通りに、保険料の支払いがなされたとは言えませんよね。
そのため、保険料の未払いにより、本来保険で受けられる保障が受けられなくなってしまったことを「失効」と言います。
単語通り、保険で受けられる保障の効果を、失ってしまったと捉えていいでしょう。
このような事態になってしまうと、本来受けられる保障が受けられませんので、何かあった時に保険金等を受け取ることはできません。
ですが、失効返戻金というお金は、執行から3年以内に請求すれば戻ってくるお金になりますから、お金が全く戻ってこないという訳ではありませんよね。
また、この3年という期限内では、保険自体に加入している位置づけになっています。
この状況は、他の保険に契約を変えたという形ではありませんから、契約自体がダメになった訳ではありませんよね。
そのため、きちんと手続きを踏み、保険会社から承諾が出た場合には、再び保険の保障を受けることができますので、他の保険会社と契約をし直す必要はないでしょう。
自分の意志で保険会社を変える場合~結んでいた契約を「解約」する~
先程ご説明した「失効」は、どちらかというと加入者の不手際が原因で発生することになりますよね。
その一方で、「解約」は結んでいた契約を解消するという意味があります。
つまり、現在の保険を辞めて、他の保険会社と改めて契約するといった時に使われる用語になるでしょう。
2つの単語は、似ているようですが、想定される状況が明確に違っていますよね。
解約の場合は、みなさん自身が判断し決めることになりますから、不手際で保険会社が一方的に宣告するような形ではありません。
従って、解約した時は、失効のように以前と同じ保障を受ける権利が復活するということはできません。
再び保険会社で、同じような契約を結ぼうとした場合は、基本的に「再契約」という形になりますから、1からのスタートになるでしょう。
もちろん、解約時であっても、契約時に解約返戻金がある場合は、その分のお金は戻ってきますから、必要な人は手続きして下さい。
ここで、次のような疑問があったとしましょう。
例えば、未払いが原因で失効になり、解約を検討している場合は、復活か解約のどちらを選択すべきでしょうか?
現在の保障内容で継続したい場合は、失効ののち復活の選択をした方がいいです。
単純に金銭的な問題で悩んでいる場合は、保険料の減額等の対応で問題が解決できますので、かえって解約しない方が解決しやすいですよね。
反対に、他の保険に乗り換えて、全ての保障を見直したい、契約をし直したい場合は、解約の方がいいかもしれません。
この選択をした場合は、前の保険を再契約しようとすると保険料が高くなってしまう可能性がありますから、前向きに他社契約を検討している時にオススメします。
参考URL保険ROOM
(https://hoken-room.jp/seimei/160)
まとめ
解約の選択をした場合、同じ保険会社での再契約は保険料が高くつきます。
そのため、契約内容には問題がなく、経済的な問題で保険の継続が難しいならば、保険会社に相談した方が確実にプラスになります。
他社との比較をした時に、保険料や内容面で契約変えをするならば、解約をして乗り換えた方がいいでしょう。
解約となると1から検討し直しになりますから、手続きの手間を考えると失効の方がまだスムーズかもしれません。