7月からレジ袋が有料化された事を、ご存知の方も多いと思います。
まだ始まったばかりですので、状況に慣れずにエコバックを忘れてしまったという人もいるでしょう。
しかしなぜ、レジ袋が今まで通りに使えなくなったのかと、疑問に感じますよね。
今回は、有料化されるに至った背景をご説明しましょう。
プラスチックごみが引き起こす悲劇
そもそもレジ袋が有料化されているのは、日本だけではありません。
世界では、有料化していることが当たり前の国の方が多いのです。
日本だけの問題でないことに、驚く人もいるかもしれません。
その背景には、世界全体で発生しているある悲劇が関係しています。
例えば、海に行く機会がある人は、海辺にゴミが落ちている時がありませんか?
流れ着いたゴミには色々な種類がありますが、プラスチック製品やレジ袋が流れ着いていることがありますよね。
実は、海に落ちているごみの多くは、プラスチック製品なのです。
プラスチック製品は、私たちの生活ではとても便利ですよね。
しかし、この製品は水に溶けるような性質のものではありません。
また、生き物が食べてしまうと、そのまま消化されず体内に残ってしまう特徴があります。
つまり、海の生き物にとっては「害」だと言ってもいいでしょう。
実際に、ビニール袋を誤って食べてしまったことが原因で死んでしまった生き物がたくさんいるのです。
この事実を知った時、みなさんはどう思いますか?
人間にとっては便利な物であっても、生き物にとっては好ましい物ではありません。
人間の便利な生活のために、他の生き物が犠牲になってもいいのでしょうか?
このような悲劇は、世界各地で起こっているのです。
もちろん、日本でも同様の被害が起こっていますので、決してよその国の問題ではありません。
人間の生活にも影響を及ぼす
また、この問題は海の生き物の命に関わるだけではありません。
プラスチックごみは海の環境にとっても、悪影響を及ばしているのです。
例えば、プラスチックごみの中には、海の底に沈んでしまい溜まってしまう物もあります。
レジ袋もその1つです。
海の底に溜まってしまうと、海底の表面にピッタリとくっついてしまい、中々動かなくなってしまいますよね。
ここで、あることに気づきませんか?
例えば、海底の表面をレジ袋がピッチリと覆ってしまうと、微生物や海底の土は綺麗な空気に触れる、呼吸することができるでしょうか?
そもそも海の世界では、微生物等の自然の活動によって環境が保たれていますよね。
それらが活動できない状況になることは、「死滅」することを意味します。
つまり、ごみが溜まることは、海の環境汚染に繋がってしまうことになるでしょう。
海の生き物の中には、綺麗な環境でないと生きられないという物もいますよね。
環境が悪化してしまうと、空気の循環ができずヘドロが発生してしまい、海の生物が住めなくなってしまいます。
また、環境が悪い状態で生きている生物はどんどん汚染されてしまい、もしかすると人間が食べることができない状態になってしまうかもしれません。
そして、汚染された生物は、人間にとって「毒」になってしまう危険性がありますよね。
海洋汚染が進む=人間の安全な食生活が維持できないということになります。
従って、このまま何もしなければ、私たちが自分の手で自然環境を破壊していることになり兼ねませんよね。
人間の生活は、自然からの恵みで成り立っています。
このことを、私たちは今一度思い出さなければなりません。
これ以上状態を悪化させないために、今回のレジ袋有料化の動きがあったと考えて下さい。
参考URL 22世紀を生きる君へ
(https://22nd-century.jp/environment-issues/shopping-bag-abolition-charged/)
まとめ
私たちの日常生活に溶け込んでいたレジ袋。
普段からゴミ袋の代わり等として活用していた人にとっては、これから不便に感じることが多いかもしれません。
ですが、このような動きは諸外国では一般的で、慣れてしまえば不便を感じないという人も結構多いですから、日本でも徐々に対応できるでしょう。
私たちの日常生活は自然環境と直結していますので、今回の事は環境改善の一歩として前向きに捉えてみて下さい。