2020年東京オリンピックが決まったことで、日本経済は勢いづきました。
では、2020年以降はどうなるでしょうか?
一時的な特需だけに目を向けていると、経営はあっという間に傾いてしまいます。
そこで、今回は現在の企業戦略に必要な顧客視点について解説させていただきます。
企業戦略は時流適応が基本
時代が変化する中で、倒産する企業と生き残る企業は何が違うのでしょうか?
この問いについての答えはたくさんあげることはでいますが、一言でいえば時代の変化に適応できていたかどうかです。
つまり、時流適応が企業経営の基本になるということです。
どんなに素晴らしい商品を作っていても時代に適応していなければ生き残ることはできません。
何代にもわたって継承されている職人技を使った素晴らしい商品を作っていたとしても、時代にあった販促活動を行っていなければお客さんが来ない、という例は非常にわかりやすいかと思います。
では、この時流とは一体何でしょうか?
時流とは顧客の心理が現れたものです。つまり、時流適応とは、顧客心理の変化に対応することなのです。
時代とともに顧客のライフスタイルは変わります。
この変化に常に寄り添いながら企業経営を行うことが必要なのです。
顧客視点がなぜ重要になるのか?
これからの企業戦略には徹底した顧客視点が必要になります。
これまで解説させていただいた様に時流適応するためには、そもそも顧客視点は必要不可欠です。
しかし、現代ではこの顧客視点のレベルや精度を高めなければなりません。
この背景には、顧客の目が肥えたことで、購買行動を起こすきっかけに変化があるからです。
行きすぎた生産競争や価格競争により、現在の世の中には似たような商品が溢れるようになりました。
企業としては、そのような厳しい環境の中で自社商品を選んでもらう必要があります。
そのためには、ターゲティングをより具体的に行い、万人受けではなく、自社が狙う顧客層にとって魅力的な商品を開発するべきです。
つまり、狙う顧客層の視点を徹底的に磨くことで、他社商品との差別化を行うことができ、物が溢れた市場の中で自社独自のポジショニングを見つけることができるのです。
これまでお読みいただきご理解いただいたように、今後の企業戦略を決める上で顧客視点は必要不可欠です。なぜなら、商品開発や販売促進などあらゆるマーケティングにこの顧客視点が必要になるからです。
その精度がたければ高いほど、この変化の激しい現代の中で生き残ることがでいるでしょう。