人間一人の力には限界があります。
会社経営にも同じことが言え、会社の規模を大きくするには一人ですべての業務を行うのではなく、従業員と一緒に業務を遂行していかなければなりません。
しかし、この従業員同士の協力などはうまくできていない企業が多いようです。
そこで、今回は単なる分担作業とチームで行う業務の違いを解説させていただき、チームワークの重要性について再認識頂ければ幸いです。
分担作業の弱点とは?
分担作業とチームで行う作業の違いを把握していますか?
どちらも同じような意味のように見えて、実は大きな違いがあります。
分担作業とは、事業部や係などで業務の幅を明確に分けて行うイメージです。
例えば、A部署でデザインまで行い、B部署で設計し、C部署で営業するというような形です。
おそらくこの記事を読んでいる方の会社でも同じような仕組みを行なっているのではないでしょうか?
この役割分担には弱点があり、実際その弱点により多くの企業が伸び悩んでいるとも言えます。
その弱点とは、業務と業務の隙間、つまりグレーゾーンの対応ができないことです。
業務内容などで分担を行なっていることにより、自分の領域以外への意識が薄れ、他部署で起きている問題などは無関係という発想になってしまうのです。
野球で言えば、センターとレフトの間にフライが上がった際に、どちらが捕球するエリアかが曖昧で対応ができないといった状況です。
本来重要なことは、誰でもいいのでフライをキャッチしてアウトカウントを稼ぐことです。
これは会社でも一緒で、部署は関係なくお客様に満足してもらえる商品を届けることや売上をあげることが目的なはずにも関わらず、他部署を無意味に敵対視するなどの弊害が起きているのです。
分担作業とチームプレイの違い
分担作業はグレーゾーンなどの対応を考えると、1+1が2になるどころかマイナスになっているケースも多々あります。
一方で、チームプレイは1+1が5にも10にもなるようなものです。
分担作業とチームプレイの大きな違いは、目的の明確さや役割把握の深さでしょう。
結果的に分担作業とチームプレイは行なっている業務内容だけ見れば、同じ内容のものも多々あります。しかし、その業務を行う際の意識として、全員が一つの共通の目的のために協力して行なっているのがチームプレイです。
人間は得意不得意や体調が良い悪いなど、完璧なものでありません。
だからこそ、お互いが補い合うような形で業務を行うことができれば、
それは分担作業ではなく、チームプレイということができるでしょう。