中小企業において設備投資をどれほど積極的におこなうべきなのか、いつ行うべきなのかなど非常に難しい経営判断がしいられます。
タイミングや金額を間違えると一気に会社が傾く恐れもあることから、なかなか設備投資に踏み出せないという経営者も多いのではないでしょうか。
そこで今回は中小企業における設備投資について解説をさせていただきます。
中小企業はそもそも設備投資をやるべきか?
企業経営において大きな決断となる設備投資ですが、実際中小企業において設備投資は必要なのでしょうか?
答えはもちろんイエスです。
設備投資なしに会社存続は不可能に近いでしょう。
機械やロボット・ウェブサイトなど企業経営で扱う設備は常に進化し続けています。
そして、どんな業界でも伸び続けている企業というのは、設備のアップデートッを欠かすことはありません。
もし、今の売り上げで満足しているから現状維持で良いという経営者の方がいたとしても、設備投資は必須です。現状維持発想では必ず業績は落ち込んで来ます。現状維持以上にしたい方は必ず設備投資が必要になります。
設備投資は未来への投資なのです。
設備投資の考え方
では、実際設備投資をどんどんやるべきかというとそうではありません。
適切なタイミングで適切な金額で行うべきです。
多くの設備投資は、売り上げアップかもしくは費用削減を目的に行われます。
そのため重要なことは、その設備投資によって売り上げが現状よりもどれほどあがるか、もしくは費用がどれほど削減されるかです。
もし、あなたがその投資を借り入れで行う場合は、投資するために調達した金額が何年で回収できるかを考えなければなりません。
例えば、設備投資を借り入れ1,000万、全額返済10年、年利4%の条件で行なう場合、投資による売り上げ増加分から投資による費用発生分を差し引きした額が10年間に1,220万円以上になる必要があるのです。
また、予測が難しいのが投資による売り上げアップ幅を考えることです。
費用削減は投資による工数削減などから概算しやすいかとおもいますが、売上予測は非常に難しいと言えます。
市場動向などの外部環境の変化などあらゆる条件を考慮する高いマーケティング能力が求められます。
もし、この判断が難しい場合は専門機関に協力をお願いするなどを行う方がいいかしません。
このように中小企業において設備投資は非常に重要で必須事項と言えますが、投資のタイミングや金額は綿密な計画のもとに行われなければならないのです。