すべての企業にとって現代は常に危険と隣り合わせと言えます。
もちろんそれは企業経営をしていれば当たり前のことですが、そのリスクは年々大きくなっているように思います。
そこで今回はそのような危機的状況が発生しないための危機管理やリスク管理について解説させて頂きます。
なぜ現代はリスクが大きい時代なのか?
現代は非常に大きなリスクと隣り合わせの時代です。
これは大企業でも零細企業でも同じ事が言えます。例えば、近年日本の大企業が次々と業績を落としていたり、海外企業に買収されたりというニュースがよくあります。
それらの企業はかつては日本を代表するような企業で、現在でも多くの日本人がそのイメージのままであるため、買収報道などに非常に驚かれた方が多いのではないでしょうか。
あのような有名企業でされもそのようなリスクがあるなら、すべての企業に同様のリスクがあるということはご理解いただけるでしょう。
そしてこのようなリスクを生み出している要因は、時代の変化のスピードが早い事です。
日本は高度経済成長により世界的に見てもGDPの高い国となりました。
一方で、その影響もあって古いやり方をそのまま受け継いでいる企業や過去の成功体験から抜け出せない企業がまだまだ多くある事で、時代の変化に取り残されている企業が非常に多いのです。
現代に適したリスク管理とは?
リスク管理や危機管理の方法は挙げ始めるとキリがないほど存在します。
そこで今回は中でも重要な2点をご紹介します。
1つ目は、時代の変化に対応できる環境作りをしておくことです。
先ほど挙げたように現代の社会は超スピードで変化していますから、経営者の方は常に時代の変化にアンテナを張り巡らせ、前準備を整えておくことが必要です。
2つ目は、利益を意識した経営を行うことです。
中小企業の経営者の多くは現場上がりの方が多く、どうしても売上至上主義になってしまいがちです。
市場が伸び続けていた頃であれば売り上げを伸ばせば、自ずと利益も増える流れにありましたが、現代もそうとは限りません。
そこで意識するべきはいかに利益、もっといえば現金を獲得できるかということです。
それに効果的な事として、キャッシュフロー計算書を作成し、常にその数字を追いかける事です。
そうすることで万が一危機に陥った時でも、潤沢な資金があれば対処する時間を稼ぐことや、そもそもお金をかけて対処することができるのです。
経営者の仕事は利益を出し続けることです。
難しい時代だからこそ、経営者の真の仕事の価値が問われているのです。