ここ数年で、組織に求められることは変わりました。
特に、組織運営に関しては、従来のような形での運営は厳しくなってきたと感じている経営者も多いですよね。
時代に逆行しているような会社の在り方は、今後、否定的な目で見られるでしょう。
時代の変化に適応するとは、どのような組織運営を目指すことになるのでしょうか?
日本社会で抱えている課題は企業運営の課題に直結する
組織運営の目指す方向性を考える前に、まずは現状について少しお話ししたいと思います。
経営者のみなさんも、今まで通りの組織運営だと上手くいかないというのは体感していますよね。
その感覚は、間違っていません。
時代に適応した組織運営をするということは、時代が変化するに伴って生じる課題に、いかに対応するかというのがポイントになります。
ここで、自社の課題点や悩んでいる点を少し考えてみて下さい。
実は、ここで考えてもらった課題点は、多くの企業で課題となっている内容に直結しているのです。
主な課題は、従業員の労働環境や雇用の変化、テクノロジーの活用、世界情勢や少子化等事業環境自体が変化しているという部分にあります。
この課題に、自分の企業もそうだと納得する人もいるかもしれません。
そして、これらの課題は、企業に限らず、社会的な問題になっている内容ですよね。
つまり、企業の組織運営における課題というのは、社会の動向と直結しています。
ですので、課題をクリアして運営できなければ、社会に取り残されたままになるでしょう。
些細な例で言えば、未だにIT化が進んでいない企業というのも、まだありますよね。
そのような企業であることが分かると、優秀な人材が流出してしまう可能性も出てきます。
つまり、どこかで組織運営の課題を向き合わなければ、延々と悪循環から抜け出すことはできないと思って下さい。
時代の変化に適応する組織運営とは?
そうなると、今の時代に求められる組織運営とは何なのか、ということが気になりますよね。
今求められている組織運営のポイントは、社員1人1人の主体性です。
社員が生き生きと業務ができるというのが、大きなポイントになるでしょう。
従来型の組織経営は、上司から与えられたことを行うのが一般的でした。
業務を管理する側にとってはメリットがありますが、社員からすると与えられた仕事をただこなせばいいだけになりますよね。
つまり、企業を将来的にどうしたいのか、自分に何ができるのか、という視点が欠けてしまいがちになるでしょう。
しかし、現在の若い世代ほど、モチベーションを持って仕事をしたいと考えています。
ですが、モチベーションは与えられるだけでは湧いてきませんよね。
あくまでも何かをやりたい、これで企業に貢献したいという意識が、モチベーションの根本になるでしょう。
そのため、「社員個人の視点から見た仕事」という視点が経営者に必要になると思って下さい。
例えば、社員の得意分野を伸ばせるような配置をしたり、社内への貢献や成長をメインにしたりという視点が必要になるでしょう。
つまり、経営者は社員に対して、ただ仕事を与えるだけでなく、何かしらの学ぶ機会を与えるポジションに変わることを意味します。
これはまさしく、「社員のコーディネーター」と言ってもいいですよね。
経営者が一方的に仕事をやれ、と指示するだけでは、成り立ちません。
これからは、上下関係で行っていくのでなく、フラットな立場で社員に合った環境設定をするという役割や運営が経営者に必須になるでしょう。
トップダウンの形式では、これから通用しません。
新しい組織運営を実施するには、まず経営者自身の立ち位置を見直すのが最優先事項になるかもしれませんね。
企業の主役は誰なのか?
これが、時代の変化に適応する組織運営のキーワードになるでしょう。
参考URLプロシェアリング
(https://circu.co.jp/pro-sharing/leaders-campus/article/3097/)
まとめ
組織運営に必要な要素は、時代とともに変わっていきます。
現在の場合は、経営者=企業内で最も力があるという意識では、運営が成り立たなくなってきました。
指示を出すというポジションでなく、企業のコーディネーターとしての役割が組織運営に求められると言っても過言ではありません。
失敗をしたとしても、社員と一緒に取り組む姿は、企業にとって大きな変化に繋がることは間違いないでしょう。