変化の激しい現代で企業を存続させる難しさは今後さらに増していきます。
特に中小企業にとっては非常に難しい時代に入りました。
そんな中会社を存続させるためには、新たなチャレンジが必要になります。
今回は、そんなチャレンジの裏に潜むリスク管理の重要性について解説させていただきます。
新しいチャレンジが必要な時代に入った
企業経営は時代の変化にどう対応できるかが重要とはよく言ったものですが、
現代はスピードの時代と言えます。
ものすごい勢いで状況が変化しており、10年前には考えられなかったような大手企業の衰退などが起きています。
これには多くの要因があるとは思いますが、スピードに対応できなかったことが大きな要因の一つでしょう。大手企業になればなるほど意識決定に時間がかかるものです。
一方、中小企業の場合は比較的社長と従業員の距離感が近く意思決定スピードも早い傾向があります。
つまり、現代は中小企業に向いた時代とも言うことができます。
とは言っても、同じことをしていてもすぐに真似をされてしまいますから、常に新しいことにチャレンジする文化を持っておきたいものです。
リターンとリスクは表裏一体
チャレンジといっても、全くの別事業に行くような大きなものもあれば、既存事業で新たなマーケットに進出するようなものもあるでしょう。
しかし、これら全てにはリスクを伴うことを忘れてはなりません。
リターンとリスクは常に表裏一体なのです。
リスクにも様々な種類があり、近年増えている情報漏洩による信用度の低下もあれば、取引先倒産などによる売上減少のリスク、火災などによる財産損失のリスクなどがあります。
これらのリスクはできる限り最小のコストで発生防止や適切な処理を行い、損失や被害を最小限に抑えなければなりません。
これを行うのは他でもなく経営者ですが、多くの場合これを専門家の領域とみなして後回しにしている事が多いようです。
特に中小企業経営者は現場上がりのことも多く、攻め(チャレンジ)は得意ですが守り(リスク管理)が苦手ということも少なくありません。
「ウチはリスク管理を外注している」という経営者もいるかもしれませんが、リスクが起きた場合のマニュアルなどの整備のみで止まっているケースが多いため、注意が必要です。
現代は一つのミスから会社の信用を一気に地の底に落としてしまうような事も起きる時代です。これからの企業経営はチャレンジとリスク管理のバランスを常に意識しながらおこなう必要があるのです。