会社の規模を問わず、日本全国には「カリスマ社長」と呼ばれる経営者がいます。
そのカリスマ性を発揮して会社の売上アップに貢献してきたに違いありませんが、カリスマ社長がいるからこそ発生するリスクも存在しています。
そこで今回はそのリスクについて解説させて頂き、今後の経営に活かして頂ければ幸いです。
カリスマとは属人性のカタマリ
カリスマ社長と呼ばれる人は、そのカリスマ性を存分に発揮し会社の業績を伸ばしているケースがほとんどです。
カリスマ性は誰にでもあるものではないですから、非常に貴重でいなくてはいけない存在です。
しかし、これは裏を返せば、その人物がいないと会社は回らないということになります。
そのカリスマ社長が病気になり仕事ができなくなった場合に、会社が一気に傾くなんて事も実際起きています。
また、カリスマ社長と言われる方は、創業者の場合が多いですが、日本は今まさに後継者問題を抱える企業が非常に多く存在しています。つまり、カリスマ性が高いほど、その後継者選びの難易度は上がり、場合によっては2代目になった途端業績が落ちていくというような事が実際に起こり得るのです。
業務の棚卸から始めましょう
このようなリスクはカリスマ社長がいるからこそ発生するものです。
そして、もしこの記事を読んでいるあなたが、そう呼ばれる人物だとすればあなたがいなくても会社が回る環境整備に力を注ぐべきでしょう。
もちろん、あなたと同じレベルまで仕事ができるように、とは言いませんが、あなたがいないと赤字になる、という状態では非常に危険です。
そうならないために、まずは業務の棚卸を行い、分業できるところは分業にするなど、少しづつ属人性を排除していく必要があります。
業務内容が整理できれば、その業務に対して具体的な目標を定め、更にはその目標を達成するまでに必要な業務についても目標を定めて行きます。
このように業務を細切りにし、分業化する事で一度に覚える業務が少なくなり、成長スピードが早くなりますし、教える事も容易になります。
そして、分業化した上で目標達成できない場合、カリスマ社長の登場です。
目標達成できない課題の解決方法をやって見せたり、提示する事でさらに業務のクオリティは高くなるでしょう。
このように業務の棚卸を行う事で、カリスマ社長が経験則や嗅覚をもとに行っていた業務が一つ一つ見えてきます。これを何度も何度も繰り返す事で少しづつ属人性の高さは排除できるのです。