皆さんは、バイトテロという言葉をご存知でしょうか?
近年話題となることが多い、アルバイトによる不適切画像の投稿などをいうのですが、このバイトテロによる企業のリスクというのは思っているよりも大きなものです。
一体、どのようなリスクがあるのでしょうか?
バイトテロのリスクとは
バイトテロというのは、最近誕生した言葉です。
今でも時折起こっている、アルバイトが悪ふざけをしてその行為をSNSなどにアップするなどの行為のことであり、企業に損害を与える結果となることからこう呼ばれます。
例えば、コンビニの店員であれば深夜の客がいない時間帯にアイスのケースに入る、おでんのケースに異物を混入する、床に落とした食べ物を調理する、などの行為を撮影し、公開しているのがこの行為にあたります。
コンビニに限らず、飲食店の店員なども閉店後の店内で同様のことをして、それをアップしていることもあります。
その後で清掃などを行うにしても、やはり客としてはもしかしたらという若干の不安が残るため、その店舗は避けられやすくなるでしょう。
実際に、このバイトテロによって閉店した店舗もあります。
また、閉店とまではいかなくても以前よりも客足が悪くなるといった影響は確実に起こるため、企業としてはまさしく百害あって一利なし、といったところでしょう。
一方、この動画を投稿したアルバイトはまず解雇されます。
また、損害が明らかとなっている場合はその分の損害賠償をされる場合もあるため、こちらも得をすることはないでしょう。
結局、どちらも得をすることはないのになぜそんなことをするのでしょうか?
その大きな理由としては、誰もできないことを自分が行うことで目立ちたい、注目されたいという承認欲求を満たしたいというだけの、気軽な気持ちからきているのです。
終わったらきれいに洗うから大丈夫、きちんと捨てるから大丈夫と、本人は気軽に考えますが、悪ふざけをしているところだけを見せられる客としては、きちんと処分したと言われても信用できるものではありません。
こうしたバイトテロをする人には、そういった点が想像できない、もしくは特に考えていないのです。
バイトテロによって企業が受けるダメージはかなり大きく、たとえバイトにその責任を問うたとしても、イメージの悪化は避けられません。
こうしたことから、バイトテロを未然に防ぐようにしたいのですが、具体的な対策としてはどういったものがあるでしょうか?
バイトテロを防ぐには
バイトテロを防ぐ方法としては、例えば職場でのスマホ禁止、監視カメラの設置、初期教育の徹底などがありますが、リスクをゼロにすることは難しいでしょう。
特に、スマホ禁止などは難しく、どうしても隠し持ったりする人も多いでしょう。
行うべきことは、ネットリテラシー教育の徹底です。
年輩の店長などは、パソコンやスマートフォンに苦手意識を持っていることも少なくはないため、若者にネットのことを話してもバカにされるだけ、と思っていることもあります。
しかし、その若者がネット上でやってはいけないことをやっているのですから、それを停めるためには自分でしっかりと学び、堂々とアルバイトに注意できるようにならなければいけないでしょう。
また、やってはいけないことをしっかりと認識させることも大切です。
採用時などに、バイトテロを起こしてしまった際にどのようなことが起こるのか、具体的な金額と共に誓約書を書いてもらい、アルバイトにも危機意識を持ってもらうことが大切です。
その際は、きちんと説明を交えて署名してもらいましょう。
バイトテロによる企業リスクの防止の為に、できることはしっかりとやっておきましょう。
まとめ
バイトテロというのは最近登場した単語ですが、その被害については多くの人が知るところとなっています。
バイトテロは、気軽な気持ちでやらかしたことが企業にとっての大きなダメージとなり、損害賠償などの形で本人にも降りかかってくるという、誰も得をしないものです。
バイトテロが起こらないよう、未然に防ぐ努力をしましょう。