企業を経営する上でリスクと言われるものは常に着いて回ってきます。そのため、どのようなリスクが存在しておりどのように回避するかを企業ごとに対策として講じておくことが必要となるでしょう。
財産に対するリスク
企業財産を脅かすリスクには次のようなものがあります。
・火災リスク
火災へのリスクには保険などの手配で備えている企業がほとんどですので、それに併せて火災が発生しない対策を実践していくことが重要になります。
・地震リスク
地震対策には管理体制と耐震対策の両面が必要になります。
・盗難リスク
盗難を未然に防止し、万一発生した際の損害を極力軽減できる防犯体制を強化する必要があります。
・自動車リスク
業務用車両で自動車事故が発生した場合、企業は様々な損失を発生させることになります。
労働者に対するリスク
・労働安全衛生
労働災害は人材を傷つけるだけでなく、刑事事件としての扱いや民事訴訟による損害賠償金の支払いに繋がることもあります。
事業運営に対するリスク
・製造物責任リスク
企業には厳格な製品安全対策が求められている状況です。
・リコール
製品を扱う様々な企業は、リコールに関して迅速・適切に判断を実施する体制を整備することが大切です。
・情報管理リスク
個人情報保護というプライバシーを侵害しない環境づくりが必要となります。
・事業継続リスク
企業は事故や災害などで事業が中断するリスクにさらされています。
万一の事態に備えて損害の最小化、事業早期復旧のための事業継続マネジメントや事業継続計画が重要になります。
・サプライチェーンリスク
自社の商品管理の実態を十分把握して、全体的なプロセス管理を強化することが必要です。
・苦情のリスク
苦情対応は一歩間違うとネット等を通じて批判や風評が拡大するリスクがあります。
・事業承継リスク
企業の成長性や永続性を維持、そして拡大していくことが必要となります。
・食品安全リスク
食品関連企業は、生産・加工・製造・調理・輸送・販売という流れの中で担当した分野の安全に責任を持つことが大切になります。
法務に対するリスク
・コンプライアンス
内部統制を構成するための要素として大切です。
・ハラスメント
パワーハラスメント、セクシャルハラスメントが代表的です。
・株主代表訴訟関連リスク
リーガルリスクに対して適切な措置を講じていかなければ、企業にとっても深刻な事態へと発展してしまう可能性があります。
・知的財産関連リスク
企業の成長、継続のために、知的財産権戦略が必要不可欠です。
・税務リスク
経営・法務・税務の総合的な対応力があれば管理・税務調査における対応も可能です。
・海外進出リスク
日本国内と投資先国での法制度の違い、文化の違いなどのよってトラブルが起きる場合があります。
ビジネスを進める上でたくさんのリスクが企業を取り巻きます。
ただし適切に対応できるようにしなければ、リスクによって会社が存続の危機を迎えるケースもあります。
それぞれのリスクにどのように対応していくかを、今一度検討する必要があるでしょう。