ここ最近、テレワークを体験された方は、こうした働き方をどう感じたでしょうか?
実際、戸惑った人も多いですよね。
すると、テレワークを今後も引き続き導入しようとしている企業にとって、この方法が本当に良いかどうかは、気になるところでしょう。
そこで今回は、テレワークのメリットやデメリットについてお話しします。
従業員・企業にとってのメリットとは?
まず、従業員にとってのメリットは、通勤する時間が無くなることにより、自由に時間を使うことができるようになることでしょう。
人によって通勤時間に差はありますが、都市部では1時間かけて通勤しているという人も少なくありませんよね。
その分の時間が無くなると、仕事への時間の裁量が多少なりとも持てるようになります。
その結果、空いた時間を趣味等に充てることができますし、介護や子育てといった個人の事情にも融通が利けますよね。
何より、仕事にかかるストレスを軽減することができるでしょう。
仕事でのストレスは、人間関係に関わらず、通勤形態や職場での雑音のように、多様な形であります。
ですので、従業員がストレスなく、気持ちよく仕事ができるようになるといった視点からは、理にかなった働き方になるでしょう。
また、企業にとっても、通勤費等のコスト削減以外のメリットがあります。
それは、このような働き方を導入することで、企業のイメージアップに繋がり、やむを得ない事情で仕事を辞めてしまう人を少なくできることです。
特に、子育てや介護の事情で仕事を辞める人は、現在も一定数いますよね。
今までの働き方では、家庭の事情によって優秀な人材を手放してしまうことになりかねませんでした。
ですが、固定の働き方がなくなると、無理なく続けられる範囲で仕事を続けたいというニーズに対応できますよね。
結果として、離職率の低下に繋げることができますし、優秀な人材の確保にも繋がると言っても良いでしょう。
業務に関わる面で不安要素もアリ
一方で、従業員・企業側におけるデメリットには、主に仕事中に想定されるリスクが挙げられます。
従業員の視点からすると、業務に関する時間にある程度の裁量が持てるということは、反対に仕事の時間へのメリハリが無くなってしまうことを意味します。
もしかすると、労働時間が増えてしまう人もいるかもしれません。
例えば、大丈夫だと過信してしまい多くの仕事を引き受けてしまう、ちょっとくらいと休憩をすると思った以上に時間をかけてしまったということが挙げられるでしょう。
このような場面は、職場で仕事をしていると誰かが気づいたり、注意したりして対応できます。
ですが、テレワークになると誰が何をしているのか、その判断をすることは難しいですよね。
ですので、自己管理をしっかりと行わないと、いつもよりも苦労してしまう人が出てくるでしょう。
そして、この苦労は企業側も同様です。
職場で顔を合わせて働いてはいませんから、誰が何を行っているのか、どのような状況なのかを把握しにくいというデメリットがあります。
それを防ぐためには、チャットツールを利用する等の方法がありますが、文面上でのやり取りには限界がありますよね。
そのため、労働時間や実態の把握に、今まで以上に注意しなければいけないということが挙げられるでしょう。
さらに、対面で仕事ができない分、人材育成がしにくいということもあります。
確かに、相談や仕事で困ったことをチャットでやり取りすることもできますが、細かい意思疎通をするには少し物足りませんよね。
何より、常に付き添って見てあげられないのは、先輩の立場からしても不安になりやすいのです。
完全にテレワークで進めるのでなく、一定の出社日を設けて、その際に進捗状況を確認するという場を設けてもいいかもしれませんね。
まとめ
今回は、テレワークに関する実情について迫りました。
テレワークの導入は、これまでフルタイム出社での仕事が厳しい事情を抱えていた人でも、即戦力のある労働者として活躍できます。
労働力不足を補う意味でも、今後の重要な働き方の、一つの形となり得るでしょう。
一方で、意思疎通の面において不備が出てしまうことがあります。
そうならないよう、日頃から情報伝達や従業員の進捗状況を把握できる環境は、しっかりと整えるようにしておきたいものです。