経営者に求められる条件の一つに、高い倫理観があります。
倫理観というのは社会人として当然持ち合わせているべきものですが、経営者には特に高い倫理観を求められる理由は何でしょうか?
ここでは、経営者に高い倫理観が求められる理由について考えてみましょう。
経営者に高い倫理観が求められる理由とは?
企業が不祥事などを起こすと、場合によっては致命的なダメージとなりかねません。
そんな時に責任を取る立場にあるのが経営者ですが、当然ながら不祥事を起こさないように常日頃から気を付けておく必要があります。
例えば大企業の場合、不祥事があると経営者はその責任を取って経営者を交代する場合があります。
しかし、その不祥事による悪評は経営者が変わったからといって拭われるものではなく、この先数年間は企業の評価についてまわるでしょう。
そのため、経営者には高い倫理観が必要となるのです。
また、経営者が個人的に起こした不祥事であっても、経営者は企業の代表なのでやはり企業としての評判も落ちてしまうため、やはり高い倫理観は必要となります。
高い倫理観を持っていれば、不祥事になる前に多くの問題を防ぐことができるでしょう。
歴史がある企業や大きな企業は隠ぺい体質といわれることが多いのですが、そうした隠ぺいなどを行うのは倫理観が低いからです。
隠すことなく公明正大な経営を行うには、経営者に高い倫理観が必要とされるでしょう。
高い倫理観を持つということ
それでは、高い倫理観を持つというのはどういうことなのか、具体的に考えてみましょう。
企業の経営に求められるものはいくつかありますが、やはり効率や利益を求めないわけにはいきません。
利益を生まなければ経営している意味はありませんし、その利益を最大にするには効率を重視する必要があるからです。
しかし、ただ利益や効率を最大限求めるあまり、安全性やモラル、顧客満足度などを放置してしまうと、倫理観が高いとは決して言えないでしょう。
安全性やモラル、顧客満足度などの優先順位を、効率や利益よりも上位にもって来るのが、高い倫理観を持つ経営者といえるのです。
特に安全性については、最優先にするべき点です。
ここをおろそかにしてしまうような経営者は、倫理観が高いとはいえません。
安全性を優先しないことで、事故を起こしてしまう企業などは少なくありませんが、その多くは利用者からの信頼を失う結果となり、企業の存続そのものが危うくなることも少なくありません。
そうならないようにするには、やはり安全性を重視する必要があります。
そして高い倫理感を持ち、それを継続するためには、毎日の意識が重要となるでしょう。
その意識を持ち続けることで、自然と高い倫理観を持つようになっていきます。
また、経営者が高い倫理観を持っていると、その意識は部下にも伝わっていきます。
たとえ部下の倫理観が欠如していた場合も、決定権は経営者にあるため、そのことを注意して訂正していくことで、次第に部下の倫理観も高くなっていくでしょう。
企業としての正しい姿勢を持ち続け、その理念として高い倫理観を掲げていけるようにするために、まず経営者が高い倫理観を持つようにしましょう。
まとめ
このように、経営者には高い倫理観が求められます。
経営者の考えはその企業全体の考え方に影響を持つため、経営者が高い倫理観を持っていない企業は、安全性などの配慮に欠ける場合が多く、結果として問題を起こしやすくなってしまいます。
高い倫理観を持つ経営者であれば、安全性にも十分配慮するため問題が起こりにくくなります。
利用者からの信頼を失わないためにも、経営者は高い倫理観を持ち続けるようにしましょう。