近未来の働き方は、副業ではなく複業が一般化する!

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厚生労働省から発表された「働き方の未来2035」によると、近未来での働き方は副業ではなく複業が一般的になると記されています。
副業であれば意味は分かりますが、複業とはどういう意味なのでしょうか?
ここでは、近未来の働き方として一般的になるであろう、複業について紹介していきます。

近未来の働き方である複業とは?

それではまず、複業というのがどういうものかを紹介します。
副業とは、正規の業務の他に別の業務を受け持つことをいいますが、複業の場合、複数の企業で勤務することを示します。
これはどういうことかというと、どこか一つの企業に帰属するのではなく、複数の企業で立ち上げられている仕事を、プロジェクト単位で就業するということになります。

例えば、A社のプロジェクトにおいてその一端を担う形で参加するのですが、同時にB社のプロジェクトにも同様に参加します。
同じようにC社、D社と参加する形になり、雇用形態は正社員や業務委託など様々ですが、それぞれのプロジェクトから成果給を受け取るという形で勤務するのです。

一応その中でメインとなる会社を決めることになりますが、会社命令での出向とは異なり、それぞれから直接報酬を受け取ることとなります。
いわば会社に籍を置いた状態でのフリーランスのようなものであり、転職してキャリアアップを目指さなくても良くなる他、プロジェクトの成功具合によっては他社からスカウトされることもあるでしょう。
このように、複数の企業で働くことを複業といいます。

複業で働くことのメリットは?

それでは、複業というスタイルで働くことにはどのようなメリットがあるのでしょうか?
複業で働くということは、人材を有効に活用することにもつながります。
人材に求められる資質としては専門家としての面が中心となり、プロジェクトではそれぞれの専門家を集めて取り組むということになります。
その結果として、社内の人員ですべてをまかなうよりも高度なプロジェクトとなるでしょう。

また、会社としても社員だけでプロジェクトを企画する場合、通常の業務内容から外れたプロジェクトであれば知識や経験がないため、そういった企画はしにくいものです。
しかし、複業であれば社外からでも人員を集めやすくなるため、様々なプロジェクトに取り組みやすくなります。

社員についても、せっかくこれまで勤めていた人が転職してしまう可能性が低くなり、また必要に応じて人材を確保しやすくなるため、不要な人材を抱えておく必要もなくなります。
その結果、人件費も抑えることができるでしょう。

社員にとっても、これまでであれば万が一、会社が倒産してしまったときには再就職先を探したりする必要が生じますが、複業であれば勤務先の一つが亡くなったというだけなので、それほど困ることも少ないでしょう。

今後の働き方としては、これまでのような終身雇用制度という形はどんどん減っていき、その代わりに時間やスタンス、場所に合わせて自由に仕事を選ぶことができるようになるスタイルが一般化されると思います。

その時に必要とされるのは個人のスキルですので、多くの企業から必要とされるよう、各々がプロ意識をもって仕事に取り組む必要があるでしょう。

まとめ

近未来の働き方としては、これまでのように1つの会社に縛られるのではなく、複数の企業へと並行して勤務するスタイルが一般的となるでしょう。
複業として働くためには、個人の能力が大きく関わります。
そうなった時は、高い能力を持つ人ほど選ばれやすくなると思われるので、そのためにもしっかりと自分の能力を高めておきたいものですね。