テレワークが浸透し難い業種とは?

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ここ数カ月で、一気にテレワークという働き方が日本で浸透しました。
実際に、経験された人もいるでしょう。
一方で、テレワークが困難な業種も浮き彫りになり、多くの課題点を残していますよね。
テレワーク化が難しい業種には、一体何が挙げられるのでしょうか?
今回は、代表的な業種とその理由についてご紹介します。

生産や製造に携わる業種や販売・接客業

まずご紹介する業種は、生産や製造に関わるような業種、例えば、工場で働いている人たちになります。
これらの業種は、自宅で作業することは絶対にできませんよね。
専門の機械が設置されている場所に行き、そこで必要な作業をする必要があります。
つまり、オンラインの有無に関わらず、そもそも自宅で作業することが難しい業種であると言えるでしょう。

仮に、機械を管理する立場だけでも、オンライン化してみてはどうかという意見もありますが、簡単にはいきません。
例えば、工場でのライン作業の場合、機械に不具合が生じ作業が止まってしまうと、復旧作業を行いますよね。
その原因は、システムの不具合だけでなく、機械自体に問題がある場合もあるでしょう。
そのため、実際に現場にいて確認しないといけませんから、テレワーク化しづらい業種の一つになります。

また、販売や接客業もテレワークが難しい業種になります。
これらの中には、人材不足を懸念してセルフレジ等、人がいなくても対応できる仕組みを開発しているところもありますよね。
ですが、無人でできない内容もあるでしょう。

例えば、美容院で髪を切ってもらったり、百貨店で話を聞きながら買い物をしたりということは、人がいないと成り立ちませんよね。
これらは、人との関わりや専門の技術がなければできませんし、それに対応した機械やシステムはまだありません。
そのため、販売・接客業に関しても、現場に行かないと仕事ができないと言えるでしょう。

最も導入が困難なのは福祉・医療業

先程ご紹介した業種以上に、テレワークの導入が困難だと言われているのは、福祉・医療業になります。
これらの職種は、対象者と直接関わらなければ、対応ができない業種になりますよね。
例えば、患者さんの診察をしたり、高齢者の身の回りのお世話をしたりということが挙げられるでしょう。

現在、オンライン診療の導入をしたり、介護ロボット等の導入が検討されたりしていますが、まだまだ普及には程遠い状況です。
その背景には、やはり直接人と関わらないと、細かい様子や対応ができないということが挙げられるでしょう。
確かに、テレワークでカバーできる部分もあるのかもしれませんが、人の細かい不調や心理を掴もうとすると、限界がありますよね。

また、患者さんや利用者の側からしても、これらの職種は対面で行ってもらうものというイメージがあります。
そのため、人によってはテレワーク化に違和感があるという人もいるかもしれません。
仕事に携わっている人だけでなく、利用者の視点も含めると、導入に困難な理由に少し納得できますよね。

現在までにテレワークの導入が進んでいるのは、主に一人でも業務がしやすい業種になります。
例えば、個人作業がメインになるような業種ならば、容易に導入できるでしょう。
ですが、今回ご紹介した職種は、基本的にチームワークが求められたり、複数人で働いたりすることが前提になります。
そう考えると、テレワークで働くより、直接職場で働いた方が良いですし、単純に効率がいい場合もありますよね。

最新の技術開発も進んではいますが、一般的な業種と比べると、これらの業種での導入はもっと先になるかもしれません。

参考URL iTSCOM for Business
(https://www.itscom.co.jp/forbiz/column/remotework/436/)

まとめ

今回は、テレワークが難しい業種とその理由についてご紹介しました。
確かに、テレワークであっても、他者とのコミュニケーションは不可能ではありません。
ですが、人と関わることや大規模な生産ラインを維持するためには、どうしても現場に人がいないと成り立たないことが多いですよね。
テレワークへの注目度は高くなっていますが、現状では業種によって向き不向きがあるということを知っておいて下さい。