マイナンバーがビジネスチャンスに活躍する?

2016年からマイナンバー制度が開始されましたが、このマイナンバー制度は中小企業にビックチャンスとなりうる可能性を秘めていると言われています。

現在は税金や社会保障、災害対策など行政領域でのみの利用のため、リスク管理という面から考えるとあまり現実的ではありません。

しかし将来的に見た場合には、IT業界だけで経済効果2兆円以上になるのではとも言われるほど影響力の高い制度になる可能性があります。

今後マイナンバーは普及していく?
現在は限られた領域でしか使用されていないマイナンバー制度ですが、今後システムが成り立ち普及していけば日本全体の経済効果は数兆円になるのではとも言われています。

民間企業が独自分野で勝手に利用することはできません。いずれこの領域は拡大されることが期待されますが、初期段階では公益性の高い分野を中心に利用されることが考えられるため、マーケティング的な部分で利用できるようになるのはかなり先でしょう。

リスクと費用は最小限に抑えること
マイナンバー制度そのものは制度対応と割り切って、企業では管理にかかる費用やリスクを最小限に抑えていくことが必要です。
・情報漏洩リスクを最小限に

民間企業それぞれが制度に対しての事務作業を行っていますが、事務作業の際には安全管理を十分に行う必要があります。
・管理費用も最小限に

マイナンバーは企業本来の業務との関連性が低い上、対応すれば売上が伸びるというわけでもありません。

しかし安全管理のための機器導入や人員配置は、メリットがないのにコストだけを必要とする邪魔な存在にも思えてしまうかもしれません。

費用面の負担が軽減するのであれば、マイナンバーの安全管理や事務作業についてはシステムベンダーやアウトソーシング会社など外部事業へ委託することも考えてみると良いでしょう。

個人番号カードが活用できるようになれば
個人番号カードはマイナンバー制度が開始されたことで発行されるカードです。住基カードと同様に自治体の窓口で申請する必要はありますが、健康保険証と統合が検討されている利便性の高さが見込まれるカードでもあります。

もしも健康保険証と統合した場合には、数年以内に多くの国民が個人番号カードを所有することになるでしょう。この個人番号カードはICカードなので、その領域の民間で利用することが開放されるとも期待できますし、ICカードを利活用する新ビジネスを提案することも可能になります。

今後のマイナンバーの展開を見守る姿勢で
現在マイナンバー制度は行政分野が中心で民間企業にはメリットがないように思えるかもしれません。しかし今後どのように利用が拡大されていくかによって事業の中でのチャンスに繋がる可能性もあります。

まずは現在企業が行うべき制度に対する対応を行って、今後どのように展開していくかを見守るようにしましょう。