少額短期保険(ミニ保険)の活用法

その他

保険には様々な種類があるのですが、中でも多様なニーズに応えて多くの種類がある保険が、少額短期保険(ミニ保険)です。

生命保険だけではなく、多くの種類があり、ニッチなリスクに備えるための保険も用意されていますが、活用方法が分からないという人もいるでしょう。

どのように活用するべきか、解説します。

少額短期保険とは?

保険には、生命保険や医療保険、火災保険、地震保険、損害保険など様々なものがあり、多くの人は何らかの保険に加入しているでしょう。

少額短期保険も保険の一種で、一般的な保険と比べて保険金額が少なく、短期的な保険なので、別名ではミニ保険ともいいます。

2006年に保険業法が改正されたことで登場した保険で、保険金額については上限が設けられていることで、保険料も安くなるのです。

保険料を抑えて保険に加入したいという人にとっては、ニーズを満たすピッタリの保険といえるでしょう。

名前の通り、保険期間が短期で少額の保険金となっていて、医療保険や生命保険は1年以内、損害保険は2年以内と定められています。

実は一般の保険会社で扱っている保険ではなく、少額短期保険だけを扱っている少額短期保険会社しか扱っていません。

保険金額の上限

保険金額には、一般の保険よりも保険金額が低くなるように上限が定められているのですが、上限はどのくらいなのでしょうか?

死亡保険の場合、上限は300万円以下となっていて、医療保険の場合は80万円以下となっています。

疾病などによる重度障害保険であれば300万円までですが、傷害による特定重度障害保険であれば600万円以下です。

シンプルな傷害死亡保険であれば上限は300万円以下ですが、調整規定がついている傷害死亡保険であれば600万円以下となっています。

損害保険の場合は1,000万円以下、低発生率保険の場合も上限は1,000万円以下となっているのです。

活用法は?

特徴としては、メジャーな保険だけではなく、ニッチなニーズに応えた保険も用意されているという点があります。

また、保険会社に相談すれば、現在は商品として扱っていない保険も新たに用意してもらえる可能性があります。

どのような種類があるのか、主な種類について、保険の内容とどのような場合に活用できるのかを解説します。

いじめ保険

学校に通う子どもがいるとき、いじめ問題に巻き込まれる可能性があるため、もし巻き込まれた時に備える保険です。

いじめについて、自分の子どもを守るために弁護士へと相談する際の費用を、補償してもらうことができるのです。

子どものいじめが法律問題に発展することも多いため、弁護士保険に含まれているケースもあります。

弁護士保険

弁護士に相談した際は費用がかかるのですが、かかる費用は弁護士保険で補償してもらうことができます。

日常生活でトラブルが発生したとき、弁護士費用を用意するのが難しいため泣き寝入りしてしまう人は珍しくないのです。

弁護士保険は、割安な保険料で弁護士への相談費用を保証してもらうことができるため、想定外のトラブルへの備えになります。

また、弁護士保険は子どものトラブル解決にも活用できるのですが、他にも家庭内の問題や職場の問題などにも使うことができるのです。

例えば、離婚の際の親権争いや養育費の協議、職場のパワハラ、セクハラなどの問題解消にも補償があります。

レスキュー費用保険

登山やトレッキングなどで遭難をした際に請求される、捜索費用や救助費用などを補償する保険です。

山の中を探し回ってもらう捜索費用は動員される人数も多く、レスキュー費用も特殊な状況になると高くなってしまうため、備えておきましょう。

レスキュー費用保険では、死亡保障や損害賠償、治療費などの補償はないため、必要なら他の保険にも加入する必要があるでしょう。

モバイル保険

スマートフォンは年々高額になっているため、故障した場合は修理費用なども高額になりがちなので、修理費を補償してもらえるモバイル保険は役立つでしょう。

複数の端末があっても、1つの契約でカバーできるため、故障が心配という人は加入することをおすすめします。

スマートフォンの各キャリアにも補償はあるものの、モバイル保険の方が保険料は安くなることもあるので、一度比較してみましょう。

ペット保険

ペットのケガや病気の治療には健康保険が使えないせいで、治療費は高額になることも多いため、ペット保険で補償を受けることも大切でしょう。

ペットの治療費は全額自己負担で、通院費や入院費、手術代などの合計はかなり高額になることもあるため、保険が必要となることもあると思います。

特約を付けると、さらに万が一の時の捜索費用、損害賠償の費用などの補償を受けることができる保険もあるのです。

旅行キャンセル費用補償保険

旅行の申し込みをしていたものの、急な病気やケガで行けなくなってキャンセルした場合は、キャンセル料を請求されてしまいます。

旅行キャンセル補償保険は、キャンセル料や違約料、交通機関の払い戻しが無かった場合の費用を補償してもらえる保険です。

旅行に申し込んだ際に案内されることもあるのですが、利用時は支払い要件などを確認しておくことをおすすめします。

どんなメリットがある?

保険料を少額に抑えながらリスクに備えることができ、想定されるリスクに対して安心感を覚えるというメリットがある保険です。

ただし、保険料が少ない分保険金なども少額になるため、十分にリスクをカバーできているかを考えてみるべきでしょう。

葬儀保険やレスキュー費用保険、いじめ保険などニッチなニーズに対応した保険が多いため、自分に合った保険が見つかりやすいと思います。

また、契約期間が短いため、1年間だけなど一時的な補償を必要としている場合には便利でしょう。

まとめ

少額短期保険は、保険金額の上限が定められていて、一定期間だけ加入する保険であり、多くの種類があります。

様々なニーズに対応した保険があり、一般の保険では補償されないニッチなニーズにも対応した保険があるため、自分に合った保険を見つけることができるでしょう。

保険の種類によって保険金額の条件は決まっていて、加入する期間も決まっているため、補償内容をよく確認したうえで契約してください。