社内ではよく、売り上げについての話題が飛び交うこともあるでしょう。
会社を経営し続けるためには、利益を出すことが必須になるからです。
しかし、不測の事態によって、取引先から利益が回収できなくなった場合はどうなるのでしょうか?
今回は、取引信用保険の役割について、ご説明したいと思います。
会社の運営を守るための取引信用保険
会社経営の内容は、職種や経営者によってばらつきがありますが、共通していることがありますよね。
それは、どのくらい利益を出せたのかどうかになります。
単純に、商品の売り上げが良ければ良いほど、会社にとっての利益になりますので、経営状態が良いと見ることができるでしょう。
しかし、自社は問題が無くても、取引先の会社で経営状態が悪化したり、倒産したりするとなると、大変なことになりますよね。
最悪の場合、売り上げが回収できなかったということも想定できるでしょう。
売り上げの回収ができなくても、経営状態が良い場合ならば問題はありません。
ですが、そのような会社は一握りの存在ですよね。
多くの会社は、売り上げが回収できなくなってしまうと、経営に不安が出てしまうことが容易に考えられるでしょう。
取引先のリスクには、日頃から何があっても大丈夫なように、利益を上げていく他に方法はないのでしょうか?
実は、リスクに対応できる方法があるのです。
それは、取引信用保険と呼ばれる保険になります。
加入すると、取引先が倒産や夜逃げ等で売り上げを回収できない分を、保険が補償してくれますので、自社の経営が厳しくなってしまうことを防いでくれるでしょう。
自分の身を自分で守る手段だと言えますよね。
そのため、取引先の倒産による共倒れ状態を、確実に防ぐことができますから、経営者としては助かるでしょう。
回収できる金額は、全額ではありませんが、最大で90%は回収の保証をしてくれますので、資金繰りに困ることはありません。
役目は、取引先の売り上げ補償だけでない
大きな保険のメリットは、回収できなかった資金を補填してもらえる点にあることはご理解いただけたかと思います。
その一方で、保険の役割はこれだけではありません。
保険に加入する時には、補償金額をどの程度の割合にするのかを決めるために、取引先に対して調査が行われます。
この作業は、依頼した保険会社がしてくれますので、みなさん自身が何か調べる必要はありません。
仮に、素人の私たちが独自に調査をしても、状況が良いのかどうかは大まかにしか分かりませんよね。
プロが調査・判断してくれますので、心強いでしょう。
また、調査をしてもらうことによって、会社の今後の展望を考えることができるようになります。
例えば、調査の結果、今の取引先に依存している状況は良くないということが発覚したとしましょう。
そうなると、新しい取引先を開拓する等、多様な手段を取ることができるようになりますよね。
従って、保険に加入することは、リスク回避に繋がるだけでなく、会社のステップアップにも役立ちます。
さらに、他の会社から保険に入っていることで、自社の倒産リスクが低いことを示す判断材料になります。
どのような状態に陥っても、保険金があるならば苦しい状態は避けることができますよね。
そのような安心感は、自社だけでなく、相手方の会社にも伝わることになるでしょう。
取引信用保険に加入すること、自社を経済的に守るだけでなく、相手方の会社にとっても好印象を与えることになると言えますよね。
このようなイメージは、自助努力のみでは中々つかないでしょう。
参考URL法人損害保険の教科書
(https://hoken-kyokasho.com/commercial-credit-insurance)
まとめ
取引信用保険の役割について、ご理解いただけたでしょうか?
会社を経営していると、常に倒産のリスクは付き物ですし、巻き込まれてしまうといったことも想定できます。
経営は、社会状況や自然災害等で左右されやすいので、そのリスクを回避するための手段を持っておくことは重要ですよね。
保険金が手に入ると、倒産を避け、経営悪化を立て直すことに繋がりますので、会社の規模を問わず加入することを勧めたいと思います。